富士スバルラインと奥庭自然園 その1

山梨県富士吉田市,南都留郡河口湖町,鳴沢村; 2002年8月9日,10日撮影


富士山表裏ツアーもいよいよ佳境。昨日,8日にめでたく表富士・富士宮口五合目を制覇して足取
りも軽く(?)御殿場から籠坂峠を越えて河口湖までやってきました。ここからはおなじみ,富士
スバルラインで五合目標高2305mを目指します。今夜は五合目奥庭に泊まって星の観測会。宿
のおっちゃんとコケモモ酒酌み交わしながら。
 

8月9日撮影

 富士山ビジターセンター

昼前にスバルラインの入り口,ビジターセンターに到着。昼飯&休憩でアタックに備える。富士山
には怪しげな雲がまとわりついている。午後から荒れたりしないといいけど。
 

ゲンノショウコ (現証拠) Geranium thunbergii  別名 ミコシグサ
  フウロソウ科フウロソウ属

山野の日当たりのよい場所に生える多年草。高さ30〜50cm。葉は3〜5つに裂けてミツバ状
あるいはてのひら状。径1.5〜2cmくらいの紅紫色から白色の花を上向きに咲かせる。薬草と
して下痢止めに使われ,薬効が早くあらわれることからこの名がある。別名のミコシグサは,熟し
た実がはぜて種子を飛ばす形が神輿の屋根に似ているところから。(左側の写真の右隅にはぜた実
が写っている)

ビジターセンターの庭で。
 

コマツナギ (駒ツナギ) Indigofera pseudo-tinctoria
  マメ科コマツナギ属

原野や道端,堤防など日当たりのよいところに生える,草のような小低木。高さ60〜90cm。
葉は3〜5対の小葉からなる羽状複葉で,各小葉は楕円形で長さ1cmほど。葉の脇から長さ4〜
8cmほどの総状花序を出し,5mmほどの蝶形の花を多数咲かせる。馬がつなげるほど茎が丈夫
なところから,駒つなぎ。
 

ヤマホタルブクロ (山蛍袋) Campanula punctata var. hondensis
 キキョウ科ホタルブクロ属

平地から亜高山帯の岩礫地まで広く見られる多年草。高さは30〜70cmほど。葉は長卵形で長
さ4〜7cm,縁には鋸歯がある。茎の頂部から枝わかれして長さ4〜5cmの淡紫色の鐘形の花
を咲かせる(白い花もある)。麓から五合目まで,スバルライン沿線に満遍なく見られる。

同じく,ビジターセンターにて。
 

 さて,そろそろアタック開始!

雲,まだ怪しげ。でもイイカゲン出発しないと,着くのが夜になってしまう...
 

 一合目手前,剣丸尾駐車場

雲が取れてきて,ベールを脱ぐように富士山が姿を見せる。
 

 三合目付近,夕陽がまぶしい

 四合目大沢駐車場

一瞬,霧が濃くなった。雲の中に入ったらしい。
ここを過ぎると雲の上へ出て,足元に雲海が拡がることがよくある。今日もそのパターンだ。
 

キオン (黄苑) Senecio nemorensis
  キク科サワギク属

低山帯から高山帯にかけての日当たりのよい草地に生える多年草。高さ20〜100cm。葉は互
生し,長楕円形ないし披針形で長さ5〜15cm,幅5〜10cm。縁に細かい鋸歯がある。茎の
先に散房状に多数の頭花をつける。頭花は黄色で径2〜3cm,花びらに見える舌状花は5個ほど。
 

 キオンとオンタデの「お花畑」

風がひんやり,なんとなく湿っぽい。
 

ノコギリソウ (鋸草) Achillea sibirica
 キク科ノコギリソウ属

山地の草原に生える多年草。高さ40〜100cm。葉は長さ5〜10cmほどで,くしの歯状に
中〜深裂する。茎の先に密な散房花序をつくる。頭花は径1cm弱で花びらのような舌状花は5〜
7個,白色で長さ3〜4mm。

あたりは薄暗い。光量が足りず,スローシャッターになる。花を狙っても風に揺れて,ボケボケ。
しばらく粘るも,あきらめて先を急ぐことにする。
 

  雲の上に出た!

御庭・奥庭駐車場付近までくると,霧がさっと晴れて陽射しが戻った。傍らには白銀に輝く雲の海。
絶景である。苦労して登ってきた甲斐もあったというもの。
 

 五合目到着。

天気はすっかり回復...というか,これが富士山特有の「頭を雲の上に出し」効果。
 


今日は朝からすっきり晴れ上がりました。奥庭自然園を散策したあと,自転車で麓へ1往復。月末
に控えた乗鞍ヒルクライムレースに備えて,トレーニング,トレーニング!
 

8月10日撮影

 奥庭荘前の天狗鳥居

夕べはちぃっと呑み過ぎた? ...いいや,へーき,へーき。
 

ミヤマシャジン (深山沙参) Adenophora nikoensis var. stenophylla
  キキョウ科ツリガネニンジン属

亜高山帯から高山帯の岩場や草地に生える多年草。高さ20〜60cmくらいで数本が株立ちとな
って群生する。葉は細長い披針形で長さ3〜5cm,さきは尖る。花は鐘形,青紫色で長さ1.5
〜2.5cmほど。茎の先端に1〜10個程度が下向きに咲く。ヒメシャジンの変種。
 

 コメツガの「まつぼっくり」

  奥庭自然園にて

奥庭一帯は富士山の山腹に開いた火口の1つ,寄生火山である。反対側の宝永火口も,あと何千年
かすればここのように木々に覆われるようになるかもしれない。火口壁の上にある展望台まで,ぐ
るり一巡する遊歩道がある。
 

  奥庭の夕暮れ

3日連続,富士山三昧。無事今日の一往復を終えて,奥庭にて。夕陽に映えて,見事な赤富士にな
った。今宵も星空,堪能できそう。
 


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