乗鞍岳畳平・秋

長野県南安曇郡安曇村,岐阜県大野郡丹生川村; 2000年8月26日撮影


この日は乗鞍高原鈴蘭から畳平・県境尾根までの県道をコースとして,自転車のヒルクライムレー
スが開催されました。参加者なんと3800人。 …実は私もその一人。ゴールしたあと,カメラ
ぶらさげ畳平のお花畑へ。
 

チングルマ (稚児車) Sieversia pentapetala
   バラ科チングルマ属

チングルマの実。
花が終わると花柱が羽毛状に3cmほど伸びる。実はこの羽状の花柱をもったそう果の集合体で,
風車のように見えることから稚児車から転じて名がついたとの説がある。

→チングルマ(花)
 

ヨツバシオガマ (四葉塩竃) Pedicularis chamissonis var. japonica
 ゴマノハグサ科シオガマギク属

高山の草原に生える高さ20〜50cmの多年草。葉は4枚が輪生し,羽根状に深裂する。茎の先
に4個づつ輪生する花を数段つける。花冠は紅紫色だが,淡いものや白花もある。
 

ミヤマアキノキリンソウ (深山秋黄輪草) Solidago virga-aurea var. leiocarpa  別名 コガネギク
  キク科アキノキリンソウ属

亜高山〜高山帯の草地や林縁に生える多年草。高さは15〜60cm。葉は卵形から狭くて長い楕
円形,先端はとがり,縁にもとがった鋸歯がある。茎の上部に円錐状または穂状に集まった径15
mmくらいの黄色い花を咲かせる。和名は秋に咲く,キリンソウに似た花の意だが,キリンソウは
ベンケイソウ科の植物で,キク科ではない。
 

コウメバチソウ (小梅鉢草) Parnassia palustris var. tenuis
 ユキノシタ科ウメバチソウ属

高山の草地や岩上にはえる多年草。高さ5〜15cm。葉は根元に集まって付き,丸く1〜2cm
ほどで基部は心形。白い花は径15〜20mmで,雄しべと雌しべの間にある仮雄しべが7−11
片に裂けている。ウメバチソウの高山型変種。和名は梅鉢の紋に由来するという。
 

イワギキョウ (岩桔梗) Campanula lasiocarpa
  

  キキョウ科ホタルブクロ属

青空を写し取ったかのような。足元に蒼い星が散る。
高山の岩礫地や岩場に生える多年草。葉は根元に集まって付き,倒卵形または被針形,光沢がなく
ふちに粗く歯牙がある。夏,5〜15cmの花茎を伸ばし,先端に長さ2〜2.5cm,無毛で青
紫色の花を1つやや上向きにつける。
 

トウヤクリンドウ (当薬竜胆) Gentiana algida
  

   リンドウ科リンドウ属

トウヤクリンドウの群落。
高山の砂礫の多い草地に生える多年草。高さは10〜30cm。多くの葉を叢生する。葉は対生し
て広線形または線状披針形で長さ3〜15cm,幅0.5〜1.5cm。花茎の葉はより小さく,
幅広で広被針形または被針形。花茎の上部に1〜5個の鐘状の花をつける。花冠は長さ3.5〜5
cm,淡黄色で緑色の斑点があり,先は5裂する。当薬竜胆の名は,薬草として用いられたことに
由来するらしい。

シーズン最後を飾る花。この花が咲き出すと山は秋,そして冬へ。
 

ウサギギク (兎菊) Arnica unalaschcensis var. tschonoskyi  別名 キングルマ
 キク科ウサギギク属

高山の草地に生える多年草。高さ10〜30cm。葉は対生して倒卵状長楕円形〜倒披針形,長さ
は5〜15cm弱で先がするどい。和名は長く一対出る葉の様子をウサギの耳に見立てたところに
由来する。夏,対生または互生する小さな葉をつけた花茎を伸ばし,先に径4〜5cmの黄色い花
を一つつける。県道乗鞍岳線,位ヶ原付近の道端にも多い。
 


→エリア別山の花写真集・インデックスへ