乗鞍岳畳平・秋 その1

長野県南安曇郡安曇村,岐阜県大野郡丹生川村; 2001年8月26日撮影


全日本マウンテンサイクリング in 乗鞍。山好きの自転車乗りの間ではつとに有名な,山岳ヒルク
ライムレースです。乗鞍高原鈴蘭から畳平まで距離21km,標高差1250mを一気に駆け上が
るという,ちょっとモノズキな。しかし,その人気たるや,参加者総勢3500人。申し込み開始
から1ヶ月で締め切られてしまう,プラチナチケットです。応援も含めて全国から4000人近い
人々が集う,夏の最後を飾る大イベント。
 

 スタート前

乗鞍高原・鈴蘭観光センター前駐車場。この広い空間が人と自転車で埋め尽くされる。いわく言い
難い雰囲気があたりを覆う...去年に引き続き,今年で2回目のエントリー。さあ,いっちょう
やったるか。
 

 トウヤクリンドウが迎えてくれた

ゴール地点は長野県と岐阜県の境界,通称県境尾根。
 

 ゴール後はご覧の通りの大混雑

到着した人から速やかに下山にかかる。そうしないと畳平は自転車であふれ返ってしまう。
でも...せっかくここまでたどり着いたのだし,少し散策して高山植物の観察を。
 

乗鞍畳平,高山植物園(バスターミナル付近) 8月26日撮影

チングルマ (稚児車) Sieversia pentapetala
  バラ科チングルマ属

チングルマの花が終わり,実をつけている。
高さ15cmほどの落葉小低木。高山の雪渓近くの草地に生える。
 

オヤマリンドウ (御山竜胆) Gentiana makinoi
 リンドウ科リンドウ属

亜高山帯〜高山帯の草地に生える多年草。高さ20〜60cm。葉は対生して広被針形または狭卵
形,長さ2.5〜7cm,幅0.5〜2.5cm。縁はなめらか。直立した茎の先端とすぐ下の葉
の脇に数個の花をつける。花冠は濃い紫色で長さ2〜3cm,平開しない。
 

トウヤクリンドウ (当薬竜胆) Gentiana algida
  

 リンドウ科リンドウ属

高山の砂礫の多い草地に生える多年草。高さ10〜30cm。多くの葉を叢生する。葉は対生して
広線形または線状披針形,長さは3〜15cm,幅0.5〜1.5cm。花茎の葉はより小さく,
幅広で広被針形または被針形。花茎の上部に1〜5個の鐘状の花をつける。花冠は長さ3.5〜5
cm,淡黄色で緑色の斑点があり,先は5裂する。当薬竜胆の名は,薬草として用いられたことに
由来する。
 

 ライチョウが現れた!

画面中央の岩の手前。右奥には雛鳥が3羽あそんでいた。畳平ももう随分通ったが,ライチョウを
生で見るのはこれがはじめて。レース走って疲れていたけど,来てよかった...
 

ミヤマクロユリ (深山黒百合) Fritillaria camtschatcensis var. alpina
 ユリ科バイモ属

クロユリも実をつけている。7月に同じ場所で花を見ているのでそれとわかる。
高山の草地に生える多年草。高さ10〜50cmくらいだが,畳平では25cmくらい。
 

ミヤマアキノキリンソウ (深山秋黄輪草) Solidago virga-aurea var. leiocarpa  別名 コガネギク 
  キク科アキノキリンソウ属

亜高山〜高山帯の草地や林縁に生える多年草で,高さ15〜60cm。茎の上部に穂状に集まった
黄色い花を咲かせる。秋色濃い畳平も,ミヤマアキノキリンソウが何株も咲き誇るこの一角だけは
夏の名残を留めているかのよう。
 

コウメバチソウ (小梅鉢草) Parnassia palustris var. tenuis
   ユキノシタ科ウメバチソウ属

高山の草地や岩上にはえる多年草。高さ5〜15cm。葉は根元に集まって付き,丸く1〜2cm
ほどで基部は心形。白い花は径15〜20mm。初秋の花らしく,7月の時よりも咲いている数が
多い。
 

イワツメクサ (岩爪草) Stellaria nipponica
 ナデシコ科ハコベ属

高山の岩礫地などに生える多年草。マット状に拡がり,高さは5〜20cmくらい。葉は線形で長
さ1〜3cmで先がとがる。枝先に径1.5cmほどの1〜数個の白い花をつける。花弁は5個だ
が,2つに深く裂けているので10個あるように見える。

7月来たときにも見かけた。結構花期が長い。
 

  ゴール地点と鈴蘭の会場

ゴール地点に戻ってみると,もう撤収中。スタッフのみなさん,お世話になりました。
下の会場では雨の中,表彰式と抽選会。
                            …そして午後遅く,祭りはおわった。


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