乗鞍岳畳平・紅葉 その1

長野県南安曇郡安曇村,岐阜県大野郡丹生川村; 2001年9月23,24,25日撮影


9月下旬。本州中部,標高3000m級の山々からは,そろそろ紅葉のたより。先日通り過ぎて行
った台風の影響が気がかりだけど,秋分の日の連休は好天に恵まれそう。どれ,今年の秋の畳平は,
どんな案配かな。
 

9月23日撮影

山頂方面,紅葉にはまだちょっと早いそうだ。でも夕べは随分と冷え込んだし,畳平は寒波の影響
で風がすこぶる冷たい。ここで一気に!とまではゆかずとも・・・
 

フジアザミ (富士薊) Cirsium purpuratum
  

  キク科アザミ属

高さ60cm〜1mの多年草。葉は大きく,根元に集まり長さ40〜70cm。花は紅紫色で下向
きに咲き,径6〜10cmと日本産のアザミ類のなかではもっとも大きい。富士山の周辺に多い。
根は食用になる。冷泉小屋付近の道端で。
 

ウラジロナナカマド (裏白七竃) Sorbus matsumurana
 バラ科ナナカマド属

亜高山の林縁や高山帯下部の低木林中に生える,高さ1〜2mの落葉低木。葉は9〜13枚の小葉
からなる奇数羽状複葉。小葉は長楕円形で長さ3〜6cm,幅1〜2cmで裏面が粉白色を帯びる。
球形または広楕円形で径1cmくらいの赤い実をつける。秋には真紅に紅葉し見事。
 


9月24日撮影

昨日に引き続き,アタック2本目。気温は昨日よりやや高いが,風は相変わらず冷たい。肝心の紅
葉は全般に色づきはイマイチ,というところ。でも,これから日一日と深まってくるはずだ。
 

   位ヶ原標高2500m付近

やや,...やや鮮やかになったかな。緑色は常緑のハイマツ,赤はナナカマド,黄色はダケカン
バ。
 


9月25日撮影

さらにアタック,3本目。県境尾根から大黒岳に登ってみる。
 

 大黒岳より

乗鞍岳主峰剣ヶ峰3026m,コロナ観測所のドームがある摩利支天岳2872mなどなど。傾き
かけた陽射しにシルエットで浮かび上がる3000m級の頂き。
 

ミヤマキンバイ (深山金梅) Potentilla matsumurae
  バラ科キジムシロ属

高山の礫地や草地に生える多年草。高さ10〜20cm。イチゴに似た3枚の小葉をつける。各小
葉は長さ1.5〜3cm,ふちに粗く鋭い鋸歯があり,つやがある。秋になると紅葉する。茎は上
部で枝分かれして,先端に径2cmほどの黄色い花を数個つける。黄色い梅に似た花を咲かせると
ころから,金梅草。
 

イワギキョウ (岩桔梗) Campanula lasiocarpa
  キキョウ科ホタルブクロ属

咲き残りのイワギキョウ。花の左にある,萼だけ残っているように見えるのは実である。
高山の岩礫地や岩場に生える多年草。夏,5〜15cmの花茎を伸ばし,先端に花を1つ,やや上
向きにつける。花冠は青紫色,鐘形で5裂し,長さ2〜2.5cmで無毛。
 

ミヤマダイコンソウ (深山大根草) Geum calthaefolium var. nipponicum
   バラ科ダイコンソウ属

紅葉するミヤマダイコンソウ。大黒岳にて。
高山の礫地や岩の割れ目に生える高さ15〜30cmの多年草。根生葉は3〜5枚の小葉に裂ける
が,頂小葉は円形で特に大きく,径5〜12cm,縁に切れ込みと鋸歯がある。
花茎は上部でまばらに枝分かれして,夏に径2cmくらいの黄色い5弁の花をつける。
 

 夕暮れ間近の畳平
 

イワツメクサ (岩爪草) Stellaria nipponica
  ナデシコ科ハコベ属

高山の岩礫地などに生える多年草。マット状に拡がり,高さは5〜20cmくらい。葉は線形で長
さ1〜3cmで先がとがる。枝先に径1.5cmほどの1〜数個の白い花をつける。8月末まで花
をつけていたが,さすがにこの時期は冬枯れ。
 

 夕暮れの山並み

秋の日が落ちるのは早い。乗鞍高原は山の陰側になるのでなおさら。いつまでも明るい山頂で油断
していると,麓はまっくら。気温も急激に下がる。 ...麓に着いたら,さぁ温泉,温泉!
 


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