霧ヶ峰・車山高原のスミレ

長野県茅野市,諏訪市; 2001年6月5日,7日撮影


一口にスミレと言っても,実は多種多様。良く見ればみるほど,その微妙な違いが魅力的。
スミレ科スミレ属の多年草である。
 

霧ヶ峰高原 6月5日撮影

タチツボスミレ (立壷菫) Viola grypoceras
  

山野でごく普通に見られる種類。花は青紫〜淡い紫が多いが,変化に富む。花の頃は径1〜2cm
ほどの丸い心形の葉を持つ。ビーナスライン・車山肩付近。
 

サクラスミレ (桜菫) Viola hirtipes
  

  

青紫〜紅紫色,径約2cmの大振りの美しい花を咲かせる。山地の日の当たる草地に生える。葉は
長さが3〜4cmのややとがった心形。葉面中央に紅紫色の班があるものをチシオスミレという。
ビーナスライン・車山肩付近。
 

チシオスミレ             ↓チシオスミレの葉
 

沢渡・御射山ヒュッテ付近。
 

ツボスミレ (坪菫) Viola verecunda  別名 ニョイスミレ (如意菫)
   

白く小さい花を咲かせる。唇弁に紫色のスジがある。山野の湿気のある場所を好む。葉は径2cm
程度のやや幅の広い心形。和名のツボは坪(庭)を,別名のニョイは葉の形が僧の持つ仏具・如意
に似ていることによる。ビーナスライン・車山肩付近。
 

シロスミレ (白菫) Viola patrinii  →キリガミネスミレ?
   

山地の日当りのよい草地に生える。キリガミネスミレかもしれない。
キリガミネスミレはスミレとシロスミレの雑種で,霧ヶ峰で最初に発見され命名された。後日みか
けたシロスミレよりも花弁がほっそりして花もやや小さかった。
沢渡・御射山ヒュッテ付近。
 


車山高原・白樺湖付近 6月7日撮影

アカネスミレ (茜菫) Viola phalacrocarpa

山野の日当りのよいところに生える。葉は卵型または長卵型。花は径1.5〜2cm,濃い紅紫色
で側弁に白い毛がある。車山高原・ビーナスライン沿い登山道。
 

スミレ (菫) Viola mandshurica
  

車山高原・ビーナスライン沿い登山道。
 

  

白樺湖付近・ビーナスライン沿い登山道。
日当りのよいところに生える。葉は長楕円状で長さ3〜5cmほど。花は濃い紫色で径1〜2.5
cm,側弁に白い毛がある。スミレの名は,横から見た花の形が大工道具の「墨入れ」に似ている
から,という説が一般的。
 

ヒメスミレ (姫菫) Viola confusa ssp. nagasakiensis
 

日当りのよいところに生える。濃い青紫色の5弁花をつける。側弁は有毛。葉は三角状,基部は矛
形か心形で縁に細かい鋸歯がある。車山高原・ビーナスライン沿い登山道。
 

シロスミレ (白菫) Viola patrinii
  

山地の日当りのよい草地に生える。花は白で,唇弁や側弁に紫のスジが入る。葉はスミレに似て細
長い。車山高原・ビーナスライン沿い登山道。
 

エゾノタチツボスミレ (蝦夷立壷菫) Viola acuminata  別名 イヌスミレ (犬菫)

草丈20〜40cmになる,大振りにわさわさと繁るスミレ。和名は北海道に多いことによる。
白樺湖付近・ビーナスライン沿い登山道。
 


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