車山高原・春 その1

長野県茅野市; 2001年6月6日,7日撮影


いよいよ梅雨入りでしょうか。今日は一日中雨降り。でも,雨の中でも風情たっぷりの山野草の花。
白樺湖ユースの庭先にて。
 

白樺湖ユースホステル 6月6日撮影

ジュウニヒトエ (十二単) Ajuga nipponensis
  シソ科キランソウ属

農道の縁や下刈りされた林の中などに生える多年草。高さ15〜25cmくらい。花は紫〜淡紫色
で茎に何段にも輪生し,長さ10cmくらいの穂のようになる。この花の咲く様子を宮中の礼装で
あった十二単に見立てた。
 

スズラン (鈴蘭) Convallaria keiskei
  

   ユリ科スズラン属

庭に植えられたものだが,本来は山地や高原の開けた草地(スキー場),道端などに自生する。高
さ15〜25cmくらい。葉は卵状楕円形で厚手,長さ10〜20cm程度,幅3〜10cm弱。
花は5〜15cmの花序に10個程度,径1cmくらいの白い鐘形で,芳香がある。名前はランだ
が,ユリ科の植物。毒草であることは,意外と知られていない。
 

 緑が息づく。

鬱蒼としてきた,ユースの入り口...
 


翌日。天気は今ひとつだが,時折晴れ間ものぞく。今日は茅野駅まで走り,駅で自転車を分解して
電車に乗って帰る予定。出発前に,周辺の山野草を狙いに歩く。白樺湖からビーナスラインに沿っ
て車山高原方面へ。
 

白樺湖ユースホステルとその周辺 6月7日撮影

ベニバナイチヤクソウ (紅花一薬草) Pyrola incarnata
   

 イチヤクソウ科イチヤクソウ属

まだスタートしたばかりだが,早速建物の裏で。
深山の,カラマツ林の中などに群生する。葉は円形または円状楕円形で,根元に2〜5枚集まって
つく。花茎は高さ15〜20cmに立ち上がり,濃い桃色の径1cmくらいの花を多数つける。薬
草として用いられる同属の植物,イチヤクソウ(一薬草)の紅花種。
 

ワラビ (蕨) Pteridium aquilinum var. latiusculum
   ウラボシ科

山野の日当りのよい場所に生える落葉の多年草で,山菜として利用されるシダ類の植物。地下に丈
夫な繊維を持つ地下茎が縦横に走る。若葉は3つに分かれて出た掌状に立ち上がり,「展開」され
ると1m以上になる。
 

アマドコロ (甘野老) Polygonatum odoratum var. pluriflorum
  

 ユリ科アマドコロ属

山地や野原にはえる多年草。地下茎が横に伸び,その先端から角のある茎を立てて高さ30〜80
cmになる。葉は互生してクマザサのような形だが,裏面は粉白色。葉のわきから1本ないし2本
の花柄を出して,先に2cmほどの緑白色の花をたらす。
和名は地下茎がトコロ(ヤマノイモ科)に似て甘みがあるところから。ビーナスラインの道端にて。
 

ウド (独活) Aralia cordata
  ウコギ科タラノキ属

高さ1〜1.5mになる大型の多年草。春先の若芽は山菜でおなじみ。栽培もされる。
分類上「ヤマウド」という種類はなく,山野に自生する本種のことをいう。
 

フデリンドウ (筆竜胆) Gentiana zollingeri
   リンドウ科リンドウ属

ユースの庭先,白樺の木の根元の植え込みのかげ。
日当りのよい山地や野原に生える5〜10cmくらいの2年草。茎の先に長さ2cmくらいの青紫
色の花をつける。花,またはつぼみの様子が筆の穂先に似ていることから,フデリンドウ。
 

チゴユリ (稚児百合) Disporum smilacinum
   ユリ科チゴユリ属

山地のやや明るい林内に生える多年草。高さ15cmほど。葉は長楕円形で長さ5cm前後,幅3
cm程度。茎の先に1個ないし2個の1〜1.5cmくらいの小さな花を垂れてつける。
 
 

  ワラビのおひたしと,ウド。

出発前に昼飯をご馳走になった。昨日採ったワラビと,さっき採って来たウド。
ワラビは茹でて半日から1日水にさらしておくと灰汁が抜けて食べられるようになる。同じシダ類
のコゴミは茹でてそのまま食べられるが,ゼンマイは茹でた後灰にまぶして揉んで天日乾燥...
という具合に手間がかかる。

ウド(ヤマウド)は,葉や芽を天ぷらに,茎や根を酢味噌和えやキンピラなどにするのが一般的だ
が,とりたてのものをそのまま,皮の繊維を除いて味噌をつけて齧るのもよい。また,味噌汁など
にさっと放すのもオツなもの...
 


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