乗鞍高原・秋 その1

長野県南安曇郡安曇村; 2001年9月23,24,25,28日撮影


今回の旅のお目当ては,乗鞍岳山頂畳平から位ヶ原にかけての紅葉です。連休は天気にも恵まれて,
絶好のチャンス!...しかし,まだ紅葉は始まったばかりらしく,色づきはまだ今ひとつ。仕方
ない,代わりに中腹の高原に咲く秋の花を狙って...
 

乗鞍高原鈴蘭,三本滝付近 9月23日撮影

 乗鞍高原鈴蘭にて

夕べは冷えた。でも紅葉前線は山頂をスタートしたかどうか,というところ。これから徐々に降り
てくるが,麓の紅葉はまだまだ先。
 

ヤナギラン (柳蘭) Epilobium angustifolium
   アカバナ科アカバナ属

先月,この場所で花を咲かせていたヤナギランが実をつけて,綿毛を飛ばしている。中部地方以北
の日当りの良い草地に生える多年草で,山火事あとなどに入り込んで群生する。根茎が長く伸びて
増えるが,斜面いっぱいの大群落も数年すると衰えてしまうという。三本滝スキー場付近にて。
 

ノリクラアザミ (乗鞍薊)
   キク科アザミ属

やや高い山地の林内や木陰に生える多年草。高さ1〜1.5m。葉は長楕円形で,長さ10〜30
cm弱,浅〜中裂する。枝先に一つずつ,径3cmほどの頭花を横かやや下向きにつける。小花は
紅紫色,花の基部のふくらみ(総苞)から,淡紫〜淡黄緑色の総苞片が開出する。
 


夜泣峠付近 9月24日撮影

ノコンギク (野紺菊) Aster ageratoides var. ovatus
   キク科シオン属

野山に普通に生える多年草で,高さ30〜50cm以上。葉は長楕円形で長さ5〜8cmほど,両
面に毛が生えていてざらつく。茎の先に径2.5cmほどの淡い青紫色の頭花を散房状につける。
 


乗鞍高原鈴蘭,三本滝付近 9月25日撮影

  ソバの実

鈴蘭地区のソバ畑。先月末,雪景色のように真っ白な花を咲かせていたソバがもう実った。
 

  銀色に輝くスキー場の斜面

ヤナギランやキク科のヤマハハコやアキノキリンソウなど,銀色の綿毛をつける植物が多く生えて
いる斜面が夕陽に映える。乗鞍高原は山の西側に位置するため,午後も遅くなると山側斜面はすべ
てが逆光の中。
 


乗鞍高原鈴蘭,国民休暇村付近 9月28日撮影

マツムシソウ (松虫草) Scabiosa japonica
  

 マツムシソウ科マツムシソウ属

山地,高原の草地に生える越年草。高さ30〜70cm。茎はまばらに枝分かれして,先端に径4
cmほどの淡い紫色の花を咲かせる。頭花は多数の小花からなるが,周辺の小花の外側の列片が大
きく発達して花びらのようになり,頭花全体が一個の花に見える。名前の由来については,マツム
シ(今で言うスズムシのこと)が鳴きはじめるころ咲く花という説が有力だが,ほかにもいろいろ
ある。
 

コウゾリナ (髪剃菜) Picris hieracioides var. glabrescens
   キク科コウゾリナ属

山野の道端などに生える2年草。高さ30〜100cm。葉は長さ6〜10cm程度の倒披針形。
茎は上部で枝分かれして,径2〜2.5cmの黄色の舌状花からなる小花が多数集まった頭花をつ
ける。茎や葉に剛毛を持ち,さわると引っかかるところから剃刀にたとえたものが訛ってコウゾリ
ナとなった。
 

 おなじみソバ畑

麓に降りると,そばの取り入れ作業中。そろそろ新そばの季節。
 


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