乗鞍高原・秋 その2

長野県南安曇郡安曇村; 2001年9月26日撮影


乗鞍高原秋の花シリーズ,その2。乗鞍高原温泉ユースホステルの建物の周りにて。
 

9月26日撮影

 乗鞍ユース

乗鞍高原鈴蘭地区でも,最奥地といってよいひっそりと静かな場所。周辺には山野草の花が,裏の
川にはイワナが。
 

サラシナショウマ (晒菜升麻) Cimicifuga simplex
  

  キンポウゲ科サラシナショウマ属

山地の木陰や草地などに生える多年草。高さ40〜150cm。茎の先に総状花序を出して,柄の
ある小さな白い花をびっしりとつける。雄しべ多数,雌しべは2〜数個。
若い葉をゆでて水にさらして食べる。これに限らず○○菜と名のつく植物は,大抵食べられる。
 

ヤナギラン (柳蘭) Epilobium angustifolium
  アカバナ科アカバナ属

日当りのよい草地に生える多年草。高さ1〜1.5mに直立する。夏,紅紫色の花を咲かせる。花
が終わると,アブラナのような長細い刮ハをつける。刮ハのさやは長さ5〜8cm,熟すと縦に4
つに裂けて,白い綿毛をつけた1mmほどの種子が出て風にのって飛び散る。いったん根付くと,
根茎を長く伸ばして増える。
 

ノコンギク (野紺菊) Aster ageratoides var. ovatus
 キク科シオン属

道端を始め,乗鞍高原一帯いたるところに生えている。淡い青紫色の頭花をつける多年草。
 

  ユースの裏山

スキー場のゲレンデに生えるススキの穂が,傾きかかった夕陽に輝く。
 

アキノキリンソウ (秋黄輪草) Solidago virga-aurea var. asiatica
  キク科アキノキリンソウ属

日当りのよい山地に見られる多年草。高さ20〜80cm。葉は卵形から先の尖った披針形で長さ
4〜9cm,幅1.5〜5cm。茎の先や上部の葉の脇に,散房状または総状に径1cm位の多数
の黄色い花をつける。和名は秋に咲く,キリンソウに似た花の意だが,キリンソウはベンケイソウ
科の植物で,キク科ではない。
 

ナンブアザミ (南部薊) Cirsium nipponicum
  キク科アザミ属

山野や草原に生える多年草。高さ1〜2mになる。葉は長さ20cm前後,先の尖った楕円形だが
羽状に裂けていることもある。花は枝先に横〜やや下向きに多数つき,径約2〜3cmで淡紅紫色。
総苞(花の基部のふくらみ)は鐘形で,総苞片の外片と中片が刺のように長く伸びる。
 

ハバヤマボクチ (葉場山火口) Synurus excelsus
  キク科ヤマボクチ属

山地の草原などに生える高さ1〜2mの多年草。茎は直立して上部でまばらに枝分かれし,先端に
大きな黒紫色の花をつける。頭花は径4〜5cmあり,総苞にはくも毛がからむ。葉は長さ10〜
20cmほどの三角形状で縁にあらい鋸歯があり,裏面には白い綿毛がある。和名は葉場山(草刈
り場)に生え,綿毛を火口(ホクチ,火を移しとるもの)に利用したことに由来する。
 

ヤマハギ (山萩) Lespedeza bicolor
  マメ科

日当りのよい山野に生える低木。高さ2mくらい。葉は3小葉が互生してつく。秋に入ると,長さ
1cmくらいの紅紫色の花がまばらに咲く。
 

メマツヨイグサ (雌待宵草) Oenothera biennis
  アカバナ科マツヨイグサ属

北アメリカ原産の2年草。戦後急激に分布を広げ,各地の道端や荒地に見られる。高さは30cm
から1.5mになる。花は径5cmほど,黄色で花弁は4個あり,夜咲く。花弁の間に隙間のある
もの(写真の株もそうか?)を,アレチマツヨイグサと呼ぶこともある。
 

セリ (芹) Oenanthe javanica
  セリ科セリ属

湿地や溝などに生える多年草。高さ20〜50cm。長い花茎の先に花火のような小型の複散形花
序を出し,白色5弁の小さな花を咲かせる。春の七草の一つで,若い芽は食用にされる。
乗鞍ユースの裏の川,ワサビ沢にて。
 


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