乗鞍高原・早春 その3

長野県南安曇郡安曇村乗鞍高原; 2001年5月3日撮影


5月3日。突然の寒波の襲来で前夜から雪になり,乗鞍高原一帯は時ならぬ新雪の雪景色。この日,
乗鞍高原から白樺湖まで移動する予定でしたが,道路は自転車で走れそうな状態ではなくあっさり
キャンセル...工学院大学の茅野(かやの)先生の案内による乗鞍高原ツアーに同行させていた
だくことにしました。
 

乗鞍高原・一ノ瀬園地 5月3日撮影

ヤドリギ (宿木) Viscum album var. coloratum
  ヤドリギ科

乗鞍高原一帯の高木にヤドリギがついているのがよく見られる。ヤドリギは常緑で,木々の葉の落
ちた冬にはとりわけよくめだつ。葉緑素を持ち,自ら光合成を行うので寄生している木が枯れても
生きられる。実は粘っこく,食べると甘い味がするという。
 

リュウキンカ (立金花) Caltha palustris
  

 キンポウゲ科リュウキンカ属

湿地や沼地に生える多年草で,雪解け直後から咲き始める。ミズバショウと一緒に生えていること
が多い。茎は直立して花の時期は高さ30cmほど。基部のへこんだ,柄のある丸い葉を繁らせる。
根生葉は長さ3〜10cm,縁には鈍い鋸歯がある。花は径約2cm。花びらはなく,5〜7個の
黄色い花弁状の萼片がある。
 

ミズバショウ (水芭蕉) Lysichiton camtschatcense
  

  

  サトイモ科ミズバショウ属

一ノ瀬のキャンプ場の奥,ぬかるみに足をとられながら雪道を進んでゆくと,新雪に埋もれたミズ
バショウの群落。霜があたったらしくやや茶色くなった株が目立つが,雪原の中で風情たっぷり。
晴れていればまたすばらしかったはず。

湿地に生える多年草で,花の時期は高さ10〜30cmほど。長さ5〜10cmほどの純白の仏炎
苞が美しい。花の後,芭蕉に似た葉が1m近くに生長する。毒草だそうで,放牧されている牛も敬
遠しているようだ。
 

ショウジョウバカマ (猩々袴) Heloniopsis orientaris
  

   ユリ科ショウジョウバカマ属

森の中のやや湿った場所,渓流の脇などに生える多年草。根生葉は常緑で多数つき,長さ7〜20
cm,幅1.5〜4cmの倒披針形。葉の先端から新しい苗ができる。花期は4〜6月。高さ10
〜20cmの花茎の先に紅色の花をつける。和名は花を能楽の面の猩々の顔の色に,緑の根生葉を
袴に見立てたもの。

雪に埋もれた姿が,いかにも早春の花という風情。
 

 一ノ瀬牧場にて,シラカバとヤドリギ。
 

ヤマエンゴサク (山延胡索) Corydalis lineariloba  別名 ヤブエンゴサク
  ケシ科キケマン属

山地の林下に生える多年草。高さ10〜20cmで,先端に青紫色または紅紫色で長さ2cmくら
いの花を総状につける。乗鞍高原鈴蘭にて,ユースに帰る道すがら。
 


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