乗鞍高原・春 その2

長野県南安曇郡安曇村乗鞍高原; 2001年6月1日,3日撮影


いつもお世話になっている宿,乗鞍高原温泉ユースホステル。建物の周りにも,植えられたり自生
していたりする山野草の花が沢山咲いています。見逃してはなるまい,「灯台元暗し」特集。
 

乗鞍高原温泉ユースホステル(乗鞍ファミリーロッヂ) 6月1日撮影

 夏は鬱蒼としてくる建物の周りも,いまはさっぱり。
 

シロバナノヘビイチゴ (白花ノ蛇苺) Fragaria nipponica
  バラ科オランダイチゴ属

深山の日当りのよい草地に生える多年草。長い伏枝を伸ばして増える。葉は根生して3小葉をつけ,
各小葉は長さ2〜3cm。細い花茎の先に純白の径1.5〜3cmほどの花を咲かせる。果実は下
を向いて赤く熟し,芳香があっておいしい(らしい...)
 

シラネアオイ (白根葵) Glaucidium palmatum
  キンポウゲ科シラネアオイ属

建物脇の花壇にて,植えられたものらしい。1属1種の日本特産種で,雪の多い深山に生える。高
さ20〜40cmくらい,花は径7cmほど。花びらのように見えるのは萼片で,花弁はない。和
名は日光の白根山に多く,花がタチアオイに似ていることによる。
 

イカリソウ (錨草) Epimedium grandiflorum var. thunbergianum
  

   メギ科イカリソウ属

高さ20〜40cm,葉は卵形で縁に刺状の鋸歯があり,長さ5cm程度。茎の先に花序を出し,
紫〜淡紫色の花を数個下向きにつける。花には4枚の花弁に長さ約2cmの長い距があり,四方に
広がり弓形に曲がる。その様子が船のイカリに似ているところから,イカリソウの名がついた。白
花のものは,シロバナイカリソウ。
 

バイカイカリソウ (梅花錨草) Epimedium diphyllum
   メギ科イカリソウ属

山地に生える多年草。高さ15〜30cmくらい,葉はゆがんだ卵形で基部は心形,長さ5cm程
度。茎の先に数個の花をつけ,径は約10〜15mm。萼片は内外2列で8個,外側4枚は落ちて
しまうが内側4枚は花弁状。花弁はそのさらに内側に4枚。ウメの花に似たイカリソウ,というわ
けか。
 

クルマバツクバネソウ (車葉衝羽根草) Paris verticillata
   ユリ科ツクバネソウ属

深山の林内に生える多年草。高さ20〜30cm。長さ5〜15cm,幅1〜4cmくらいの葉を
車輪のように輪生させる。茎の先に淡黄緑色の花を一つつける。黄色い雄しべが8本。和名は,羽
根つきの羽根(衝羽根)のような葉が車輪状についているところから。
 

マイヅルソウ (舞鶴草) Maianthemum dilatatum
   ユリ科マイヅルソウ属

深山の針葉樹林に多く生える多年草。舞鶴草の名は,葉脈の曲がった様子がツルが羽根を広げたよ
うに見えるところから。高さは10〜20cmくらい,葉は卵心形で長さ3〜7cm,基部は心形
で先はとがる。茎の先に小さく白い花を10〜20個程度つける。
 

アマドコロ (甘野老) Polygonatum odoratum var. pluriflorum
  ユリ科アマドコロ属

山地や野原に生える多年草。高さ30〜80cm。葉は互生して長楕円形,長さ5〜15cm,幅
2〜5cm。葉の脇から1本または基部で2本に別れた花柄を出し,2cmほどの緑白色の花をた
らす。地下茎がトコロ(ヤマノイモ科)に似て,甘みがあるところからアマドコロ。
 


6月3日撮影

ゼンテイカ (禅庭花) Hemerocallis middendorffii var. esculenta  別名 ニッコウキスゲ(日光黄菅)
 ユリ科ワスレグサ属

山地や高山の草原に群生する多年草。濃い橙色〜黄色の花を3〜4個つけ,下から順に咲く。別名
のニッコウキスゲの方が通りがいい。
 


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