乗鞍高原・早春 その1

長野県南安曇郡安曇村,奈川村; 2002年5月3日撮影


今年の季節の歩みは急ピッチ。東京・多摩地区の桜も,奥多摩の山の花も例年よりざっと10日か
ら2週間は早く咲き出しました。いつもは冬枯れのモノトーンな5月初めの乗鞍高原。ことしはひ
ょっとするともう,春の花が...
 

5月3日撮影

 国道158号線鵬雲崎付近

いつもなら,新島々駅付近の桜がようやく満開だったりするのだが,桜は既に散って山肌も新緑の
装いに。ところどころにヤマザクラの薄ピンク。
 

ワサビ (山葵) Wasabia japonica
  アブラナ科ワサビ属

深山の渓流沿いなどに生える多年草。高さ30〜40cm。根生葉は長い柄を持ち,心形で幅6〜
12cm。質は薄く無毛でつやがあり,縁に波状に鋸歯がある。茎葉は互生して長さ2〜4cm,
基部は心形。茎の先に花序を出し,総状に白い小さな花を咲かせる。花弁は4個,長さ5〜8mm,
萼片は緑色で長さ4mmほど。
根茎は太く円柱状になり,これをすりおろして香辛料,いわゆるワサビとして用いるほか,葉や花
も漬物などにする。長野県,静岡県などでさかんに栽培される。学名は日本語の「ワサビ」に由来
する。

野麦街道,奈川村付近の道路際の水場にて。蕎麦屋さんの前。植えられたものかもしれない。
 

ヤマブキ (山吹) Kerria japonica
  バラ科ヤマブキ属

上高地・乗鞍スーパー林道にて,満開のヤマブキ。
山地の斜面などに群生する落葉低木で,観賞用として栽培もされる。高さ1〜2mで分枝して繁る。
枝は緑色,三角状卵形の葉を互生させる。葉柄は長さ1〜2cm,葉は深緑色で長さ3〜10cm,
裏面で隆起する葉脈が目立つ。葉の基部は丸く,先端は尖る。春,葉腋から出る短枝の先端に黄金
色で5弁の花を開く。花は径3〜4cmで平開し,おしべ多数。
 

  スーパー林道

桜が咲く。植林されたカラマツも,すっかり芽吹いて美しい青緑色。しかし麓から高度を稼ぐにつ
れて次第に緑が薄くなってくる。
 

ミヤマネコノメソウ (深山猫ノ目草) Chrysosplenium macrostemon  別名 イワボタン
  ユキノシタ科ネコノメソウ属

山地の湿った沢沿いなどに生える多年草。高さ10cmくらい。葉は対生して長さ0.5〜2cm,
円形ないし卵形で縁に鋸歯がある。花は径3〜5mmほど,淡黄緑色で花弁はなく,萼片が4個。
 

  残雪の峠道

スーパー林道,白樺峠標高1630mにて。昨年,一昨年はここいらあたりでも2m近い雪が残っ
ていたのだが,今年は道端にわずかに残る程度。白樺峠から見る乗鞍岳もすっかり春のたたずまい。
今年は雪解け早そうだ。
 

  一ノ瀬園地

年によってはすっかり雪に埋もれていることもある一ノ瀬。今年は早々に雪も消え,どじょう池に
は水芭蕉が咲いていた。
 

 乗鞍高原にて

おなじみ,鈴蘭のそば畑。ここでも雪はすっかり消えていた。
 

オオヤマザクラ (大山桜) Prunus sargentii
  バラ科サクラ属

おお,咲いているのをはじめて見たぞ。乗鞍高原温泉ユースホステル建物脇の,オオヤマザクラ。
山地に生える落葉高木。ヤマザクラよりも高所に生える。やや大きめの淡紅色の花を2〜3個ずつ
束状につける。
 


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