乗鞍高原・早春 その2

長野県南安曇郡安曇村乗鞍高原; 2002年5月4日撮影


今日は雨模様の中,乗鞍高原温泉ユースホステル主催の乗鞍高原散策ツアー。一日かけて名所を巡
ります。お目当てはなんといっても一ノ瀬の水芭蕉群落。花を間近で眺めるには,雨もまた風情が
あってよろし。
 

5月4日撮影

  一ノ瀬キャンプ場にて

ガイド役はおなじみ,茅野先生。キャンプ場を突き抜けて,この奥の方まで参ります。では。
 

ショウジョウバカマ (猩々袴) Heloniopsis orientaris
  

  ユリ科ショウジョウバカマ属

森の中のやや湿った場所,渓流の脇などに生える多年草。根生葉は常緑で多数つき,長さ7〜20
cm,幅1.5〜4cmの倒披針形。葉の先端から新しい苗ができる。花期は4〜6月。高さ10
〜20cmの花茎の先に紅色の花をつける。和名は花を能楽の面の猩々の顔の色に,緑の根生葉を
袴に見立てたもの。雪解け直後に咲き始める。
 

ミズバショウ (水芭蕉) Lysichiton camtschatcense
  

  サトイモ科ミズバショウ属

葉が芭蕉に似ているので,この名がある。雪解けが終わると真っ先に花を咲かせる。花に見える白
い部分は「仏炎苞」といい,葉が変化したもの。 
 

 花は棒状の花穂に密生してつく。 

湿地に生える多年草で花は葉に先立って開き,花茎は高さ10〜30cm。白い仏炎苞は卵状楕円
形で長さ8〜10cmほど。小さな淡緑色の花が棒状の花穂に密生する。葉は花の後生長して,長
さ1m近くになる。有毒植物。
 

  

ミズバショウとショウジョウバカマの競演。純白に赤紫の取り合わせが,なかなか。
 

リュウキンカ (立金花) Caltha palustris
   キンポウゲ科リュウキンカ属

湿地や沼地に生える多年草で,雪解け直後から咲き始める。ミズバショウと一緒に生えていること
が多い。茎は直立して花の時期は高さ30cmほど。基部のへこんだ,柄のある丸い葉を繁らせる。
根生葉は長さ3〜10cm,縁には鈍い鋸歯がある。花は径約2cm。花びらはなく,5〜7個の
黄色い花弁状の萼片がある。

葉や茎は山菜として食用にもされる。北半球に広く分布し,ヨーロッパアルプスでも見られる。
 

ミツガシワ (三ツ柏) Menyanthes trifoliata
 リンドウ科ミツガシワ属

高地の湿原に生える多年生の水草。葉は3枚の小葉からなり,長柄がある。小葉は長さ4〜8cm
の卵状楕円形。高さ30cmほどの花茎をだし,径1〜1.5cmほどの白い花を総状に咲かせる。
和名は,3枚の小葉がカシワの葉に似ているところから由来するらしい。
 

  一ノ瀬牧場

小雨そぼ降る中,ひろびろとしたのっぱらを行く。解放感たっぷり...しかしご用心。足元には
牛の「落し物」がそこかしこ。

このあたりの高木には,ボール状のヤドリギがとりついている。
 

ネコヤナギの仲間 Salix sp.
  ヤナギ科ヤナギ属

乗鞍高原一帯には十数種類のヤナギの仲間が分布するという。
 

ヒメイチゲ (姫一花) Anemone debilis
 キンポウゲ科イチリンソウ属

深山の針葉樹林内や高山のハイマツの陰などに生える多年草。高さは10cmほど,茎葉は3枚輪
生し3全裂。花は純白色で径1cmほど,花びら状の萼片を5枚持ち,花弁はない。
一ノ瀬園地を横切る木道の脇,ノイバラの根元に。

このあと一行は一ノ瀬ネイチャープラザにて昼食。そして午後遅く,ユースへ。早春の湿原の花,
たっぷり堪能させていただきました。


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