富士山麓

静岡県御殿場市,小山町,山梨県南都留郡河口湖町,鳴沢村; 2002年4月27,28,29日撮影


今年の山岳ロングツーリング第一便,富士山裏オモテツアー。沼津から表富士五合目へ,さらに裏
へまわってスバルライン五合目へ。しかし...
 

 沼津の海岸にて

海抜0m。ここから目指す表富士五合目まで,標高差は約2400m!
 

  ところが。

有料道路,南富士エバーグリーンラインは自転車通行止め。結局料金所でUターン。あたりは春ま
だ浅く冬枯れ状態。風がひときわ冷たく感じる。...傍らには,ご苦労さんとでもいいたげに,
愛鷹山。
 

 御殿場ユースにて

今夜はここに一泊。明日籠坂峠を経て河口湖,スバルライン五合目へ。
 

シャガ (射干) Iris japonica
  アヤメ科アヤメ属

山地の林内や斜面の湿ったところに群生する常緑の多年草。葉は長さ30〜60cmほどで光沢の
ある剣形。花茎は高さ30〜70cmほど,上部で枝分かれして径5〜6cmほどの淡青紫色の花
を多数咲かせる。外花被片3個は倒卵形で縁に切れ込みがあり,橙色の斑点がある。内花被片3個
はやや小さくて先端は2裂。根茎が長い走出枝を出して増える。和名はヒオウギの漢名射干(しゃ
かん)からとったもの,という。

御殿場ユースの庭先にて。
 

  籠坂峠手前

須走口登山道のあたり。須走五合目まで,イヤラシイ登りが続くという。いつも眺める河口湖側か
らの姿とは微妙に違う富士山。なーんか,落ち着かない。
 

スギナ (杉菜) Equisetum arvense
 トクサ科

野原や土手に生える多年草。早春に花茎が伸び,ツクシと呼ばれる。その後葉が伸びてスギナとな
る。ツクシは淡紫色で,葉が変化した鞘が各節につく。スギナの葉は,葉腋に細い四角柱状の緑色
の枝をつける。和名はこの枝をスギにたとえたもの。

富士山ビジターセンターにて。
 

 富士スバルライン,全線クリア!

五合目付近の積雪・凍結がちょっと心配だったが,大丈夫らしい。さあ,今度こそ。
 

フジザクラ (富士桜) Prunus incisa  別名 マメザクラ
  

 バラ科サクラ属

富士山周辺に多い小型の落葉樹。高さ2〜8mほど。幹が弱く,雪の重みで折れてしまうこともあ
るため,雪の降り込まないカラマツ林の中などに多く自生する。葉は長さ3cmほどの楕円形,先
端が尾状に伸びる。
花は1〜3個が束状につき,うつむき加減に下向きに咲く。直径は2〜3センチ弱ほど,花の色は
淡いピンクから白に近いものまで多彩。花弁の先端はややへこむ。
 

  新緑前線

料金所から一合目のあたりにちらほらフジザクラ。浅く色づいた緑色も,一合目を過ぎるまで。し
かし木々の芽は膨らんで,なんとはなしに色づいて見える。早春ならでは。
 

  五合目到着

道端には雪が残る。しかし,思っていたよりは少ない。駆け足にやってきた春は,ここでも。
 

 五合目奥庭にて

今夜の宿は五合目奥庭荘。
 

カラマツ (落葉松) Larix kaempferi
 マツ科カラマツ属

亜高山帯の日当たりのよい岩礫地に生える落葉高木。高さは30mほどになるが,風衝地では低木
状になる。葉は線形で扁平,長さ1〜3cm。若い長枝にはらせん状に,古い枝先には束状につく。
 

  カラマツの雄花

枝をつまんで揺すると...花粉がぁ!!!
 

 カラマツの雌花

秋には熟して,径2cmほどの「マツボックリ」になる。鱗片は薄く,軟質。
 

 朝日に輝く,残雪の富士山

こちらは見慣れた姿。落ち着いてみられるぞ。(←?)
 

  カラマツの古木

富士山は若い火山。傾斜が急で土壌が落ち着かない場所では,木はおろか草も生えない。地面が動
かない場所ならば,このような溶岩流の上にも根を下ろす。しかし,風も強ければ紫外線も強い。
高さは3m程度でも,樹齢は数百年という。
 

 暗い森の上に,ぽっかり浮かぶ

樹海の中を落ちて行く。夕陽に照らされた富士山に見送られつつ。
 


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