奥多摩・五日市 2002 part 1

東京都西多摩郡檜原村,奥多摩町; 2002年3月10日,17日撮影


寒の内こそそれなりに寒かった今年の冬でしたが,春の訪れは急ピッチ。連日4月なみのぽかぽか
陽気。そろそろ自転車だして,シーズンに備えてリハビリを開始しましょうか。快速おくたま1号,
出発進行!
 

3月10日撮影

スギ (杉) Cryptomeria japonica
 スギ科スギ属

花粉症のみなさん,ごめんなさい。イヤガラセじゃないのよ。(なら,何故載せる? ^^;)

日本特産の針葉樹。樹高30〜50mの巨木になる。そんな巨木が立ち並ぶ,御岳山の神社の参道
は昼なお薄暗い。樹皮は赤褐色でばらばら剥げる。葉は長さ2〜3cmの先の尖った針葉。雌雄同
株で,早春に長さ5mmほどの楕円形で黄色い雄花から,大量の花粉を飛散させる。雌花は球形で
枝先につき,熟すと径2.5cmになる。鱗片の間に黒い種子が実る。

...スギの花,見たことある方はそう多くはないはず。
 

 ふきのとう

この時期,山にあるのは花粉だけではない。道端には早春の花,そして春の恵みの山菜...
天ぷら,みそ汁,ふきみそ,佃煮。ああ,日本の春。
 

フクジュソウ (福寿草) Adonis amurensis
  

 キンポウゲ科フクジュソウ属

山麓の林床など木陰に生える多年草。高さ15〜30cm。花期が早く,雪が解けたあとにすぐ咲
き出す。茎は花期には短いが,やがて伸びる。下部の葉は膜質,鞘状で全縁だが,花後に展開する
茎葉は互生して羽状複葉,細裂する。花は径約4cm,茶褐色のうすい萼片が数個,花弁は黄色で
20〜30個。

檜原村数馬の集落,土産物店脇の駐車場の花壇にて。
 

  

奥多摩周遊道路,都民の森にて。ここにはまだ雪が残り,フクジュソウもまだ顔を出したばかり。
ミョウガのような鞘状の根生葉の様子がよくわかる。
 

 夕暮れの三頭(みとう)山,標高1527m

日が沈み,風が冷たくなってきた。あたりにはまだ雪が残る。
 


前回,息はあがるは足回らなくなるは。これはまずい。今週も良い陽気に恵まれそうなので,先週
に引き続いて,快速おくたま2号。ふきのとう,まだ売っているかな?
 

3月17日撮影

 ウメが咲く

この1週間で,里の季節は一気に進んだ。冬枯れ一辺倒だった木々が白や紅色をまとい,甘美な香
りがあたりにたなびく。五日市の町を抜け,春が訪れたばかりの桧原街道を行く。
 

キクザキイチリンソウ (菊咲一輪草) Anemone pseudo-altaica  別名 キクザキイチゲ
  

  キンポウゲ科イチリンソウ属

街道沿いの杉林の中。ちらちら目をやりながら走っていると,道端に白い花がぽつぽつ。自転車を
止める。

山地の林の中などに生える多年草。高さ10〜20cmほど。茎葉は3枚が輪生し,各々は3枚の
小葉を持つ3出複葉で小葉は細裂する。早春,茎の先に径2.5〜3cmほどの淡紫色または白い
花を1つ開く。花弁はなく,花びら状の萼片を10〜13個持つ。
 

 梅,花盛り。
 

ニリンソウ (二輪草) Anemone flaccida
  

  キンポウゲ科イチリンソウ属

山野の草地や林内にはえる多年草。高さ15〜30cmくらい。茎葉は柄がなく3枚輪生し,間か
ら普通2本の柄を出して先端に径1.5〜2.5cmの白い花をつける。白い花びらに見えるのは
萼片で,5個から6〜7個ある。和名のニリンソウは一株が2個の花をつけることによるが,1個
ないし3個のこともある。

桧原街道上川乗集落付近,水を汲みに立ち寄った沢筋にて。
 

ハナネコノメソウ (花猫ノ目草) Chrysosplenium album var. stamineum
  ユキノシタ科ネコノメソウ属

山中の林の下や沢沿いなどに群生する多年草。高さ3〜7cm。全体に白毛が生え,葉は対生また
は互生して径1cmくらいの扇状の円形,縁には3〜7個の鈍鋸歯がある。花茎の先に2〜3個の
花をまばらに咲かせる。花弁はなく,5mmくらいの白色で目立つ萼片が4個。雄しべは8本で萼
より長く,先端の葯は暗紅紫色。実の先端に1本の縫線があって,猫の目に見えるところからネコ
ノメソウの名がある。

同じく,沢筋にて。
 

ヤマルリソウ (山瑠璃草) Omphalodes japonica
  ムラサキ科ルリソウ属

山地の木陰や道端の,湿り気のあるところに生える多年草。全体にあらい毛がある。根生葉はロゼ
ット状(タンポポの葉状)に広がって長さ5〜15cmほど,幅2〜5cmほどの倒披針形。高さ
7〜20cmの数本の茎が立ち,柄の無い茎葉がまばらに互生する。茎の先端に,数個の径1cm
ほどの淡青紫色の花を咲かせる。花は平開し,花冠は5裂。
 

ヘビイチゴ (蛇苺) Duchesnea chrysantha
  バラ科ヘビイチゴ属

湿った草地に生える多年草。茎は細く地をはうが,開花してから急に広がる。葉は3小葉を持ち,
小葉は長さ2〜3cmで卵形,縁に鋸歯がある。花は径1.5cmほど,5個の黄色い萼片とその
間に交互に5個の副萼片を持つ。花の中心に多数の雌しべと雄しべがかたまってついている。花後,
花床が膨らんで径約1cmの大きさになり,表面に多数の種子(痩果)がつく。実が食用にならな
いので蛇苺の名がついたようだが,毒はないという。
 

タチツボスミレ (立壷菫) Viola grypoceras
  スミレ科スミレ属

山野に普通に見られる多年草。高さ10cmほどだが,花の後にさらに伸びて30cmくらいにな
る。根生葉は柄を持ち,径1〜4cmほどの丸い心形。花は径1.5〜2.5cmで青紫〜淡い紫
が多いが,変化に富む。唇弁に紫色のすじがある。
 

ユキワリイチゲ (雪割一花) Anemone keiskeana
  キンポウゲ科イチリンソウ属

山麓の林縁や竹林の中などに生える多年草。高さ10cmほど。3枚の茎葉が輪生する。花は淡紫
色で径3cmほど,花びら状の萼片が12〜20個程度ある。

都民の森にて。
 

フクジュソウ (福寿草) Adonis amurensis
  キンポウゲ科フクジュソウ属

都民の森にて。先週(3月10日)と同じ場所。やや生長のあとが見られる。花開くまで,もう少
し。
 

 月夜見第二駐車場より,小河内ダム。

一週間で,随分と日の長さが変わるもの。
 


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