旅のノウハウ

モバイル装備


パソコン,デジカメ,充電池...写真を撮りながら旅をするのに必要なアイテム,熟慮に熟慮を
重ねて選びぬいたシステムのご紹介。
 

モバイル装備について

さて,困りました。
自転車によるヨーロッパアルプス縦走ツアーを企画したは良いが,ただ行ってくるだけでは面白く
ない。どうせなら旅日記をしたためつつ,それを飾る写真もたくさん撮りたい。コンパクトなフィ
ルムカメラも良いけれど,現地でフィルムを調達するのはタイヘン(ヨーロッパでは,大変にお高
い)だし,撮ったフィルムがどんどんたまるし,それを帰国後現像するとコスト高だし,なにより
写りがイマイチ。←これは腕の問題もあるが。

そこで,メインにデジカメを,サブとしてコンパクト・フィルムカメラを持ち歩くことにしました。
ではどれを選ぶのか?撮ったデータは?電源は? …問題だらけ。
 

カメラ

まずは用途を整理する。

・メインはこのHPに載せるための映像記録ですが,お気に入りの作品はプリントもしたい。とす
 ると当時の主流,200万画素タイプで行くことに決まり!

続いて要件を整理する。

・サイズ,重量(これ大事!なんたって自転車で持ち歩くのだから。)
・バッテリー。一般的なニッケル水素がいい。イザというときは,アルカリ乾電池も使える単三型
 充電池方式。
・メモリーカード,あるいはパソコン連携。多分メモリーカードなんて1日分の容量しかない。と
 するとパソコンも持ち歩いて毎日毎晩データ転送の作業が必要。パソコンとの相性も考えて手間
 がかからないのがよい。
・ズーム機能。あればそれに越したことはない。
・レンズ系アクセサリ。画角を広げるワイドコンバータは欲しい。さらに,野外で手荒な使い方を
 するのでレンズ保護用にフィルターがつくのがよい。

カタログ眺めて,ある程度候補を絞り,新宿のヨドバシカメラへ走る。そこで,決めたのがこれ。

  Nikon CoolPix950

最後まで候補に残っていたのが,ソニーのサイバーショット。実はパソコンはVAIOで行くことに決
めていたので,メーカー揃えたほうがあとあと面倒がないかと思ったのですが...ニッコールレ
ンズにあっさり転びました。メモリはCF(コンパクトフラッシュ),バッテリーは単三型充電池
可,光学3倍ズームで回転式レンズユニット。この回転式,丈の低い高山植物をローアングルで狙
うのに威力を発揮しました。
また,マクロ撮影(接写)に強く,花に思い切り寄ってもシャープにピントが出るのが感心。サイ
ズ・重量はやや難アリ...でもぎりぎり許容できるか。
 

 パソコン連携はコンパクトフラッシュとカードアダプタ

コンパクトフラッシュは,添付の8MBのほかに48MBを用意。200万画素クラスながら敢え
てサイズを絞ってXGA Fineモード(1024×768 ピクセルの高画質モード)で120枚ほど撮れ
ます。一日分としては丁度良い。
これをパソコンに読ませるためのアダプタ,950円也。これにコンパクトフラッシュをセットし
てパソコンのカードスロットに差し込むとハードディスクとして認識してくれ,そっくりカット&
ペーストでデータ移動できます。
初回,「新しいハードウェアを検知しました」が出ますが,Windows98 second editionではシス
テム同梱のドライバーを勝手に探し出してくれました。
 

充電池

次の問題は駆動する電源。アルカリ電池なぞいちいち買っていられないので,ニッケル水素の充電
池を。しかし,ヨーロッパ各国の家庭用電源は220V。これに対応できる充電器は...探しま
くってやっと見つけたのが,OLYMPUSの CAMEDIA用。取り扱い説明書には,他社製品には使用しな
いことと書いてありますが,富士通やマクセルのニッケル水素を突っ込んでも,それをニコンで使
っても今のところ特に問題はありません。
 

 電池と充電器

単三型4本で,液晶モニタ点けっぱなし,ストロボは滅多に焚かないで,一日100枚前後...
よくしたもので,一回の充電で丁度1日分持ちます。さすがニッケル水素。電池は2セット(自転
車の前照灯用も含めて3セット)持ち歩いて,1セットは常に充電済み状態。なくなれば交換して
宿に入るや充電開始,という生活に。ヨーロッパではキャンプ場にも電源が備えられていたので,
まったく困ることはありませんでした。ヨーロッパアルプス縦走自転車旅,6週間で撮った写真は
7000枚弱になりました。
 

パソコン

撮った写真データはどうするか。高価なコンパクトフラッシュを何十枚も調達するわけには行きま
せん。そこで,パソコンも一緒に持ち歩いて,ハードディスクにデータを落としながら,ついでに
メモ帳代わりにテキスト打ちながら...でも,自転車にパソコン積んで走っても大丈夫かしら?

カメラと同じく,まずは要件整理から。

・サイズ,重量。これがまずイチバン。
・操作性。上の要件とは思い切り矛盾するが,他にパソコンは持っていないのでメール打ちや Web
 ページ開発もやる予定。モニタは12インチ以上,キーボードも一般的なノートサイズ。
・CPU はあまり気にしないが,Diskはそれなりに。
・大容量バッテリー。充電が効かないところがあると困るので。

カタログ眺めて,ある程度候補を絞って(というか,もうキメうち),新宿のヨドバシカメラへ走
る。

 SONY vaio PCG-N505A/BP

要件にピタリ。celeron366MHz,HD6GB,メモリは増設して128MB。
A4サイズでありながら 1.5kgを割る軽量。この下にも上にもラインナップがあったが,小さいも
のはモニタもキーボードも主力機として使うには小さい。大きいものは(当然)重い。モチロン自
転車で持ち運ぶには,という意味で。このモデル,なんとなく中途半端と受け取られて,最近ライ
ンナップから外れてしまったらしいが,惜しいことです。

CD-ROMドライブやFDドライブなど,普段必要のないものはすべて外付け。カードスロット, USB,
iLINK(IEEE1394) 端子各1。モデムは内蔵。あまりのシンプルさに,当初拡張性に不安がありま
したが,USB機器をそろえれば問題なし。

バッテリーは大・中・小,と取り揃え。添付のもの(小)ではちょっと不安なので,中を別途購入。
背面にこれを取り付けてくるりと回すと,スタンドになってキーボードが適度に傾斜するという優
れたデザイン。モニタを完全に閉じるとロックがかかって,スライド式スイッチが動いてもむやみ
に電源が入らないなど,持ち運びを前提にした工夫が随所に。

XGA 対応のモニタの発色も大変によろしい。特に青がきれい。ニッコールレンズの表現力も相まっ
て,狙ったわけではないけれどナカナカの組み合わせであった,と満足しております。
 

 運搬用袋

さて,これを自転車に載せて走るのは...イチかバチかというのが正直なところ。なんせ誰に聞
いても自転車にパソコン積んでツーリングした奴などいないし,聞けばお前正気か?という顔され
るし。まあ,せめてOA袋を2重にして,パニアバックには防寒具等衣類を敷いてクッションに,
そのパニアバックは万一落としてもクルマに踏まれないように車道と反対側に積んで,穴ぼこには
ハマらないよう極力気をつけ,あとはコケないように...
 

 ヨーロッパアルプス・ツーリング仕様。後部のパニアバッグにvaio君。

その気遣いが功を奏したか,なんとヨーロッパアルプス2800km,その後も国内山岳ツーリング4000
km以上,山の中を散々連れまわしていながら,まったくノートラブルのvaio君。仲間うちでも評判
です。ソニーの製品,あたるととんでもなくイイものが。根強いファンがいるのも分かります。
ソニーさん,ありがとう。

しかし...もろもろ2kgの重量は,やっぱり重いッス。
 

その他のモバイル装備

さて旅先で通信するには,これまたいろいろと必要。モジュラージャック,モデムセーバー。イン
ターネットでアタリをつけて,新宿のヨドバシカメラへ走る。

 各国用モジュラージャックアダプタとモデムセーバー(必需品)

パソコン通信やるには電話線から。そこで,各国のモジュラージャックに合わせたアダプタを。さ
らに,電話線の属性を調べるモデムセーバー。電話線自体は各国とも4線ですが,極性が逆だっり
日本のものより高い電圧がかかっていたり。なにも考えずに繋ぐとモデムを壊すおそれがあります。

で,実際のところ...
モデムセーバーは重宝しました。高電圧を検知して接続をあきらめたのが1回。極性を反転させて
つなげたのが数回。しかし,モジュラージャックアダプタはほとんど使う機会はありませんでした。
というのも,部屋に電話がきているのはホテルでも二つ星クラスから。その場合も交換台(!)経
由だったり,モジュラージャックなしのケーブル−電話機直結だったり。音響カップラーでもなけ
れば手がでません。一方,パソコン通信ができるようなところは日本(アメリカ)型でそのまま使
える場合がほとんど。

また,スイスではこんなケースもありました。ヨーロッパアルプス旅日記7月10日より。

      … パソコン通信再度トライ。線を単純につないでも反応がない。受話器をとっ
   てかけるとちゃんと繋がる。ははん,線のアサインが日本のと違うんだな...とアタ
   リをつけて,さっき電器屋で買ってきたモデムケーブルを切ってほぐす。いろいろ繋ぎ
   換えて試してみる。

   スイス:白緑青黒
   日本 :白緑赤黒

   極性も合わせると,スイス・緑=日本・緑,スイス・白=日本・赤とつないで正解のよ
   うだ。よしよし,繋がったぞ。うー,未読メールがこんなに...

   注:サンモリッツのホテル・ステファニーではこんな細工をしなくても繋がったのだが。
     場所場所によって違うようなので,モデムセーバー等でチェックしてみることをお
     勧めします。あと,日本で売っているスイス用モジュラージャックアダプター。ど
     うも規格が違うらしくほとんど使えなかった。穴にははまってもしっかり刺さらな
     い。ご参考まで。
 

忘れちゃいけない,電源ケーブル

考えてみればこれも必要。新宿のヨドバシカメラ...にはなかったので「さくらや」へ走る。

 欧州大陸用220V電源ケーブル。手前は国内用コンセントアダプタ。

ヨーロッパ各国の家庭用電源は220V。コンセントの形状についてはよく話題になるし,空港な
どの旅物雑貨店でも店頭の目立つところに置かれています。しかし,ケーブル自体にも規格があっ
て,国内用125V規格を220Vで使うと...安全マージンがあるはずなのでイキナリ火を吹
くとは限りませんが,やっぱりそれなりの規格のものを用意しておきたいところ。パソコンのvaio
君のACアダプタは220V対応でしたが,添付のケーブルは国内規格。コンセントからACアダ
プタまでの電源ケーブルは,これに差し替えて使いました。
トランス(変圧器)を使うという発想はハナから排除。だってアレ,重いもの。

ちなみにコンセント形状はこの丸穴横並び型で,アルプス地域一帯のオーストリア,イタリア,ス
イス,フランスすべて対応できました。(イギリスは違うので要注意。)
 


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