2000年夏 信州ツーリング

 ツーリングレポート

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 白樺峠より,夏雲わきたつ乗鞍岳



2000年夏の信州ツーリングは欧州大遠征の直後,8月5日乗鞍高原を皮切りにビー
ナスライン霧が峰−白樺湖,蓼科大河原峠,麦草峠−石和温泉,御坂峠−富士山五合目
とまわりました。狙いは乗鞍岳畳平,霧ヶ峰,麦草峠の高山植物群。例年ならばピーク
は7月末から8月第一週にかけて。既に盛りを過ぎていることを覚悟していたのでした
が...


ルート

8月 4日 立川駅=輪行(夜行アルプス)=松本駅
   5日 松本駅−R158−奈川渡−上高地乗鞍スーパー林道−白樺峠−乗鞍高原
   6日 乗鞍高原−乗鞍岳山頂畳平,往復
   7日 乗鞍高原−乗鞍岳山頂畳平,往復
   8日 乗鞍高原−乗鞍岳山頂畳平,往復
   9日 乗鞍高原
  10日 乗鞍高原−松本駅−よもぎこば林道−扉峠−霧ヶ峰−白樺湖
  11日 白樺湖
  12日 白樺湖−霧ヶ峰−八島湿原,往復
  13日 白樺湖−大河原峠,往復
  14日 白樺湖−すずらん峠−蓼科高原−R299−麦草峠−松原湖−甲府石和温泉
  15日 石和温泉−R137−御坂峠−富士吉田−スバルライン−富士山五合目奥庭
  16日 富士山五合目奥庭
  17日 富士山五合目奥庭−富士吉田−R139−大月=輪行=新小平駅
 

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8月4日

深夜,立川駅へ。自転車をバラして夜行アルプスを待つ。今日は定期便のあとに臨時白
馬行きが出る。0時19分,定期アルプスが出発。結構な混み具合である。空いていた
ら潜り込もうと思ったがこれでは無理。29分発の臨時便も混んではいるが空席もちら
ほら。4号車自由席に納まる。となりの人,山支度で南アルプスの地図に見入っている。
甲府で降りるな,この人は。
塩尻停車,空が白んできた。臨時アルプス,定期アルプス,ちくま,臨時くろよんと4
本の夜行急行列車が並んでいて,豪華。おや,座席にあぶれたのか,デッキで寝転んで
いる人がいる。

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8月5日

夜行アルプス,ゆっくりのんびり走って朝5時前に松本到着。自転車を組み上げるうち
にすっかり夜が明けた。よく晴れて,いい天気だ。駅前から国道158号線に入り,西
へ。稲田に朝もやがたちこめる。青田独特の香ばしい匂い。気持ちが解放される。
朝っぱらから結構交通量が多い。名古屋,首都圏それに結構目立つのが北陸ナンバー。
安房トンネルが開通して,北陸方面からのアクセスが改善されたためか。

奈川渡ダム。ここで国道158号線と分かれて,野麦峠へ向かう県道に入る。野麦街道。
路面の荒れた長いトンネルをくぐる。あちこちで改修工事中,ダンプが行き交う。それ
でも全般に交通量は少なく,国道158号線前川渡から乗鞍高原に直登するよりはまだ
マシ。
黒川渡の集落から上高地乗鞍スーパー林道A区間(自転車は無料)に入り,白樺峠へ。
それにしてもいい天気。緑濃い山道を行く。去年の秋,大雨で崩れた現場もすっかり補
修されて真新しくコンクリートが打ってある。

白樺峠からはくっきりと乗鞍岳。積雲がわきあがって,夏本番である。乗鞍高原までは
下るだけ。しかしここからは落石が多く危険なので抑え目にゆっくり走る。
降りきったところで一ノ瀬園地。いかにも高原,といった風景が展開する。しかし油断
は禁物である。ぼーっとサイクリング気分で走っていくと痛い目にあう。途中2ヶ所ば
かり,道路の繋ぎめに鉄格子がはまっていて,気をつけないとリム打ちパンク,下手を
すると転倒する。なぜ補修しないのだろう。乗鞍高原鈴蘭に到着。ユースホステルまで
はもうひと走りだ。

午後。畳平まで往復するつもりだったが,雲行きがにわかに怪しくなってきたかと思う
間もなく雨が降り出した。あはは。もういいや。温泉つかってのんびりしよう。
ユースのスタッフとお茶していると,青木さん登場。明日は一緒に畳平アタックだ。月
末の乗鞍ヒルクライムレースにエントリーしているのでコースの下見である。
晩飯,温泉,そして明日に備えて(?)酒盛り...

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8月6日

昨日の雨はあとを引かず,すっきりと晴れた。8時に朝食を済ませて出動である。
レースのスタート地点になる鈴蘭の駐車場へ。ここでメーターをリセット,スタートす
る。調子はまずまず。よし,行くか。速度を上げる。
三本滝レストハウス前通過,いいペースである。1分差くらいで青木さん付いて来る。
クルマがひっきりなしに登ってくる。下の旅館で朝飯終えると,丁度今ごろから動き出
すんだな。
位ヶ原山荘前通過。スタートから59分,結構いいペース。いつも帰りにはこの位ヶ原
山荘に寄ってうまいコーヒーをご馳走になるのが楽しみなのであるが...あれ?今年
は営業していないようだ。がっかり。

標高2400mの位ヶ原。ちらほら生えていたダケカンバもなくなり,森林限界を越え
てハイマツしか生えない高山帯だ。空気が薄くなるが,それはあまり感じない...既
に麓から息切らしながら登ってるからね。大雪渓横を通過。今年はひときわ残雪が多い。
4月になって大雪があり,雪解けは一ヶ月遅れ。それが尾を引いているそうだ。このあ
たりで依然季節は半月遅れ。初夏と盛夏に咲き始める高山植物が一斉に花開いている。

あと1kmでゴールだが...駐車場に入りきれないクルマが渋滞している。うー,今
までせっかくいいペースで来ていたのに。渋滞をかいくぐりながらゴールを目指す。い
きなりドアが開いたりするから要注意だ。長野と岐阜の県境尾根に到着。タイムは1時
間24分,昨秋の最高記録から2分短縮。ボトルの水をかっくらって一息。
青木さんが見えてきた。ダンシングでラストスパート! タイムは1時間40分,初め
てにしてはたいしたもの。こっちはそこまで漕ぎ付けるのに何年かけたか...。

自転車を置いて畳平の駐車場へ。高山植物を撮りながらゆっくり歩く。高山植物の花期
は短い。しかし今年は,例年なら既に散っているはずのハクサンイチゲが満開。白く霞
がかったように咲いている。これはすごい。クロユリも見たことがないほどの数が咲い
ている。青木さんに呆れられながら,花を撮る。ひたすら撮る。
バスターミナルで朴葉味噌と乗鞍餅を買う。と,にわかに雲行きが怪しくなってきて雨
がぽつぽつ。これはまずい,と逃げるようにして下山する。

なんとか逃げ切り成功。
温泉に入って一休みしたあと,鈴蘭のあたりで昼飯。そのあと青木さんは帰って行った。
雨本降り。

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8月7日

畳平アタック第二弾。麓はいい天気。しかし鈴蘭から乗鞍岳を仰ぐと,すでに白い雲が
モクモクと湧きあがっている。ヤバそう。まあでも午前中に行って帰ってくるなら大丈
夫だろう。
スタートは快調。しかしやがて日が翳って雲が厚くなってくる。視界は良好...しか
し三本滝を越えて冷泉小屋にかかるあたりからぽつりぽつり。いや,まだまだいけるぞ。
調子は良い。
…しかし,捕まってしまった。位ヶ原・大雪渓脇でついに本降り。それも半端じゃない
滝のような大雨。息が出来ない。雨合羽着るか? 一瞬スローダウンするが,もう既に
ずぶ濡れ。ゴールまではあと少しだし,いいや,とりあえずこのまま上まで行ってしま
え。

畳平到着,記録1時間23分50秒。雨ざんざ降り。カメラだして写真,どころの騒ぎ
ではない。シャツはびっしょり,着替えは持ってきていない。このまま冷えると危険で
すらある。早速引き返す。
道路は川のような状態。一刻も早く降りたいところだが,ブレーキの効きが著しく落ち
ているので速度は抑える。位ヶ原,冷泉小屋,三本滝,国民休暇村まで下ってもまだ降
っている。これは根が深い。さっさと引き返した判断は正しかったようだ...という
より今日アタックをかけた判断は間違っていたようだ。
午後二時ごろからひと雨,というのは例年良くあることだが,午前も午前,10時過ぎ
から降り出すとは。いわゆる夕立,夏のにわか雨とは違うようだ。

温泉直行!

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8月8日

畳平アタック第三弾。朝は天気がいいのにねぇ。
性懲りもなくもう1往復。昨日は雨ですぐ引き返してしまったが,今日はもう少しじっ
くりと高山植物を狙って見るつもり。しかしこれで3日連続3往復目。我ながらなんて
モノ好き。さすがに疲れがたまってきてるのか脚が重い。

1時間24分30秒で畳平到着。天気はなんとかもっているが,いつ降り出してもおか
しくない状態。遊歩道で早速撮影にかかる。やはり今年はハクサンイチゲとクロユリの
当たり年だ。さらにコマクサも多い。残念ながらピークは過ぎているようだが。アオノ
ツガザクラをカメラに収めたところで時間切れ。雨が降り出した。しかもいきなり大降
り。畳平の売店へ逃げ込む。今回は雨合羽を着込む余裕がある。

1時間ほどで小降りになった。しかし何時また大雨になるかわからないので,下山する。
道路は川。沢は水量を増して怒涛の大瀑布だ。雨は上がって青空がのぞいている。青い
空に刷毛ではいたような白い雲。秋の気配。しかし,乗鞍岳主峰剣ヶ峰には次の雨雲が
かかっている。こちらに迫ってくる気配。さあ,逃げろ!

どうやら雨に捕まらずに逃げ切れたようだ。しかし毎日これだ...

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8月9日

疲れた。動きたくない。
天気は相変わらず。麓はまずまずだが,山は雲に覆われている。
午後,地元の小学校で4年生に折り紙を教えてやる。

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8月10日

すっかり乗鞍高原に長居してしまった。次の目的地は白樺湖。
国道158号線を松本に向かう。途中,新島々駅前で一休み。スイカの売店が出ている。
地元波田町の下原スイカ,地元の人にも一目置かれる逸品である。しかし,スイカ一個
まるごとかかえて走るわけにはいかない。切り売り一切れ100円,でガマンする。代
りにモモを一袋。

天気は良いが,松本市街は水浸し。大雨が上がった直後らしい。もう1時間到着が早か
ったらずぶ濡れにされていたところ。松本からは扉峠を経由してビーナスラインに上が
り,白樺湖へ直行する。扉温泉から峠へ抜ける県道は依然通行止め。もう一年以上この
状態だ。直す気あるのかな。迂回路である(というよりこちらがメインルート)三城高
原・よもぎこば林道経由で扉峠へ。
長い登りにいいかげんうんざりしたころ三城牧場着,よもぎこば林道に入る。行く手に
夕陽を浴びて真っ赤に染まる積乱雲。午後7時,薄暗くなってきた頃にようやく扉峠か
らビーナスラインに乗る。ここから白樺湖までは3区間150円ほどだったと思うが,
この時間になると料金所はフリーパス。ラッキー。

和田峠,八島湿原,霧ヶ峰,車山...と,真っ暗ななかひた走る。車山からは豪快ダ
ウンヒル。眼下に白樺湖が見えて来た。町の灯を見下ろしながら,まるで夜間飛行であ
る。夕食時間には少々(ではなく,かなり)遅れたが,無事白樺湖ユースホステルに到
着。マネージャーご夫婦とひとしきり,旅話。

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8月11日

休養日ふたたび。なにもしないで,ぼけーっと昼寝。

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8月12日

天気が良さそうなので,八島湿原を見に行くことにする。八島湿原は天然記念物の高層
湿原であり,高山植物の種類豊富なところでもある。
白樺湖から30分ほどで車山,さらに5分ほどで霧ヶ峰。来た道を逆に辿って和田峠方
面へ向かう。八島の手前に料金所があって,このまま行くと50円の出費なので途中に
自転車を止めて旧御射山(もとみさやま)へ出る。旧御射山は鎌倉時代のスタジアムの
遺跡,と言われている。ここで諏訪大社の神事,つまり祭りが執り行なわれていたとい
う。

御射山ヒュッテ前から遊歩道を八島湿原へ。コオニユリ,フウロソウ,ヤナギラン,ツ
リガネニンジン...を眺めながら。今日は人出が多い。曇って来た。鷲ヶ峰がかすん
で見える。八島湿原をぐるっと一回り,御射山ヒュッテに戻ってきた。

自転車を引き出し,白樺湖へ帰る。途中,車山肩に寄る。傍らにそびえる車山には真新
しい気象レーダーが設置されている。老朽化で廃止となった富士山レーダーに替わって
平成11年から運用を開始している。
期待していたマツムシソウ,ことしはあまり多くはない。咲き残ったニッコウキスゲが
侘しく風に揺れている。

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8月13日

台風接近。
雨はまだ降ってきていないが,降られるのを覚悟で大河原峠まで登ってみる。ここを訪
ねるのは久しぶりだ。白樺湖から蓼科牧場・女神湖へ。ここから林道夢の平線(自転車
無料)に入る。落葉松林の中を進んで行くと御泉水自然園に至る。高山植物園と管理事
務所兼休憩所。このあたりの森は秋の黄葉が見事である。黄色くなった落葉松の葉が風
に散るさまは,金色の雨が降るよう。

蓼科山7合目登山口には東屋とトイレ。雨が降りだしてきた。
ここから大河原峠までの林道は未舗装のダートだったが,現在はところどころ工事中な
がら全線にわたって舗装が完了している。傍らの崖からキャーキャーと動物の声がする。
サルのようだ。屏風のような大岩・トキン岩を過ぎて,大河原峠2093m到着。ガス
っていてなにも見えない。駐車場が整備され,公衆トイレも綺麗になっていた。

天気がよければここから双子岳を経て双子池まで歩いてもよい。双子岳からは間近に横
岳,眼下に天祥寺ヶ原の広く明るい谷間が見渡せ,北側はるかに浅間連山を望める。が,
この雨ではどうしようもない。着替えて雨合羽を着込み,降りることにする。

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8月14日

台風は南海上でターンして東へ抜けて行ったようだが,天気はすっきりしない。今日は
麦草峠を越え,野辺山・清里,下って韮崎からさらに甲府の先の石和温泉まで行く予定。
まずは麦草峠。白樺湖の賑やかな一帯を突き抜け,登りにかかる。対向車線は白樺湖方
面へ向かう車で大混雑。スキー場の脇をまーっすぐ登る。今日は適度に雲が出て陽射し
をさえぎっているが,カンカン照りの直火焼きにされかねない。はるか見渡す限り登り
坂が続いていて,まずは第一の難所である。

上りきって南平,しばらく行くと鈴蘭峠1750m。標識が建っているだけで何もない
ところ。ここからダウンヒルが始まる。背後には蓼科山が秀麗な姿を見せている。
途中に水場あり。女の神氷水,という。ちなみに蓼科山は別名女の神山と言うらしい。
車数台分の駐車場があるが,見通しの悪いカーブを曲がってすぐの急勾配にあるので,
素通りしてしまいやすい。逆コース,茅野から鈴蘭峠目指して登ってくるときはここは
文字通りのオアシスである。

横岳ロープウェイの登り口を過ぎ,さらにしばらく下ってから左に折れて蓼科高原の別
荘地のなかを行くと,国道299号線に突き当たる。このあたりで標高は1400m。
麦草峠2127mまでは標高差700m余,7〜80分の登り返しである。この先,標
高差100m登るごとに「メルヘン街道 標高××m」という標識が建っていて,ペー
スを作る際にいい目安になる。

落葉松林の中の別荘地。なんてことはない景色だが,標高1800mを超えたあたりか
ら急カーブが多くなり徐々に高山の雰囲気に。標高1900m辺りまでくると落葉松・
白樺からトウヒやシラビソといった常緑の針葉樹の天然林に。いよいよハイライト。前
方に樹林が帯状に枯れている不思議な縞枯山が迫る。道がまっすぐになり,開けてくる
とまもなく麦草峠に到着する。明るい熊笹の原っぱに麦草の名の由来になっているイネ
科の植物。クガイソウ,ハクサンフウロ,マルバダケブキ,ヤナギラン,リンドウ…
もうちょっと時期が早ければラン科のテガタチドリ。高山植物も豊富なところ。
麦草ヒュッテの裏手には水が引かれていて,青リンゴが浮いている。1個100円,か
じるとほのかな甘みとともにひろがる瑞々しさ。

「メルヘン街道最高地点」の標識を過ぎると道はいきなり下りにかかる。しかし,白駒
池入り口に寄り道。大きな駐車場に公衆トイレ,売店がある。ここでおみやげに「しゅ
っぽっぽチーズケーキ」を。一個150円と安くはないが,コクがあってうまいのだ。

ここから道路は複雑なカーブでどんどん落ちて行く。からまつ林業センター,という売
店のところで道は二手に分かれて国道は八千穂へ,一方の県道は松原湖へ下って行く。
ここを右手に,松原湖へ向かう。野辺山方面へはこちらからが近道。すべて状態の良い
舗装路で車も少ない。小海リエックスというリゾート施設の脇を白樺林の中まーっすぐ
に落ちて行く。こじんまりとした,でも本格的に貸しボートも浮かんでいる松原湖を過
ぎ,10%の急勾配を下って佐久甲州街道国道141号線へ。

針路を南へ,野辺山・清里方面へ向かう。千曲川をさかのぼる。勾配がだんだん急にな
る。登坂車線のある急勾配をあえぎあえぎ登りきると視界が開けて野辺山高原へ。高原
野菜,キャベツ畑が広がる。右手には八ヶ岳連山が見えるはず。今日は雲のなか。
野辺山の駅に着くまではだらだらの登りが続く。駅前で小休止。やばい,暗くなってき
た。駅から線路沿いに進むと右手に国立天文台の電波望遠鏡が見える。真上を向いて巨
大な杯である。まもなく鉄道最高地点1375mの踏み切り。積乱雲が夕焼けに真っ赤
に染まっている。

清里はバイパスで通過。ひた走りに走って韮崎に着く頃はもう真っ暗。国道20号甲府
バイパスに乗っかってさらに東へ。結構距離があるなあ。8時過ぎ,石和温泉の駅へ。
入り口を見失ってすこしうろうろしたが,無事今夜の宿石和温泉ユースホステルに到着。

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8月15日

台風は去ったはずだが,山梨県は朝から雷雨。東から湿った風が云々...と天気予報
は言っているが,完全にアテが外れた。チェックアウト時間を過ぎてしまったが,昼頃
まで雨宿りさせていただく。
晴れる見込みがなければここから電車に乗って帰るか,と思い始めた矢先,昼になって
ようやく雨が上がった。

石和温泉からまっすぐ南下,国道137号線御坂峠を越える。両側には果樹園が広がる。
たわわのブドウにモモが微笑みかける。最近は黄色い白桃(?)があるんですね。
このルート,距離はさほどではないが,御坂峠まではほとんど一気通貫の登りである。
それも5%から8%の,まっすぐ登る登坂車線。
天気が良く空が澄んでいれば御坂峠旧道も一興であるが,眺望は望めない天気だし時間
も遅いので,御坂トンネルに突入することにする。車をやり過ごし,交通が途切れたと
ころでトンネルへ進入。中は明るく走りやすいが,やはり長大トンネル,緊張する。
トンネルを抜けると...相変わらずの曇り空。河口湖に近づくと渋滞また渋滞。河口
湖大橋を20円払って通過し河口湖町,一旦富士吉田に寄り道をしてから午後4時,ス
バルライン入り口の富士山ビジターセンターへ。

さて,気合を入れなおしていざ五合目奥庭へ。スバルラインはマイカー規制のさ中であ
った。マイカー規制は,上高地を手本に自然保護を目的としてたしか93年頃から始ま
った,と記憶している。当初は夏休み期間の毎週末,その翌年は7月末からお盆にかけ
ての毎週金土日,ここ1〜2年はお盆を中心に連続10日...という具合にいろいろ
試行錯誤があったようだ。なにせ,シーズン中は五合目の駐車場に入りきれない車で大
渋滞,かといってむやみに駐車場を広げるわけにも行かず。自然保護の面からは評価す
る声がある(というか,何もしないでいては荒れ放題。すでに限界を超えている。)が,
一方で観光業者からは規制期間の設定について見直しを求める声もあがる。要は一時期
に大量に集中し,車で駆け巡る貧しく慌しいレジャーのスタイルに問題があるのだ。こ
の傾向については好・不況にかかわらず一向に変わらない。いっそ通行料を思い切って
値上げし,一方で1000円くらいの運賃で往復できるシャトルバスを運行してはいか
がなものか。いずれにせよ,自転車で登る分には,排ガスで燻されることの少ない交通
規制は歓迎である。
…などという話を,料金所にいた交通監視員のおじさんと交わしながら。

薄暗くなってきた。交通規制のおかげで車が少なく快適である。しかし,ときたま規制
対象外のタクシー,路線バス(これは仕方ない)に観光バス。とくに大型の観光バスか
らは,真っ黒なススを浴びせかけられる。なんとかしろ!

三合目あたりで真っ暗。霧が出てきた...と,まっくらな中に人影が。自転車を押し
て登っている若者二人。三鷹の中学生で,なんとママチャリでここまで走って来たとい
う。さすがにスバルラインでは押して歩いてきたけど。これから五合目に野宿して山頂
に歩いて登り,再びこのママチャリで三鷹へ帰ると。 ...まだまだ捨てたもんじゃ
ないですね,イマドキの中学生。でもさすがに疲れてうんざりしている様子だ。これに
懲りて二度と自転車には乗りたくない!なんてことになるのは残念なので,ペースを合
わせて一緒に行くことにする。サドルを調整し,乗り方をちょっと指導してやると楽に
なったと言って元気に登り始めた。四合目で一休み。ジュースの自販機で,150円だ
割高だ,といって躊躇している。乏しい小遣いやりくりして出て来たんだな。かわいい
もんだ。いいからいいから,払ってやるから。

奥庭到着。歩きなら五合目到着は10時過ぎと踏んだが,かなり走って登れた(大した
体力だ)ので予想以上に早く,8時半に着いた。だいぶ消耗している様子なので,奥庭
山荘に連れ込んで牛丼定食を食わせてやる。山荘のおじさんも呆れながらも大喜び。車
で五合目駐車場まで送ってやろうというおじさんの申し出に,もじもじしている。そう
だよな。全行程,自力でやり遂げなきゃ意味ないんだよな。わかってるって。マ,飯お
ごってやるくらいの手は貸してもいいだろ。礼はいらない。そのかわり,将来社会人に
なって金まわり良くなったら,夜のスバルラインで難儀している中学生に晩飯をおごっ
てやること。

中学生二人,小雨のなか元気に出発していった。
こちら,おじさんと,一年ぶりの再会を祝してカンパイ。いい夜だ。

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8月16日

休養日。涼しい富士山五合目で,昼寝三昧。
交通規制のせいでお客が少なく,静か。おじさんたちには申し訳ないけど。

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8月17日

昨日はほぼ一日雨だったが,今日は晴れ間が覗いている。昼間,付近を散策。間近に迫
る巨大な富士山に,矮小化したシラビソ,コメツガの森。枯れ枝が白骨のようにのたう
つ。これで樹齢数百年とか。

さてそろそろ帰り支度を。荷物をパックし,乾燥しいたけとこけももジャムのお土産品
を手配し,さあて出発...と腰を上げかけたところに早川氏が到着。たしかにメール
が飛んでいたけど,本当に登ってきてしまうとは。4時間くらいかけてのんびり登って
きたと言うが...。奥庭おじさん,またびっくりの大喜び。こちらも腰を落ち着けて
しまった。しかし,明日はシマノ鈴鹿ロード参戦のため,鈴鹿へ行かなくてはならない。
夕方近くなって,今夜宿泊する早川氏を置いて下山する。秋になったらまたおいで,マ
ツタケでてるかもしれないよ。

スバルライン料金所,おとといの監視員のおじさんが居た。麓はつい30分前くらいま
で大雨だったらしい。上でぐずぐずしていた分が結局雨宿りになった格好である。
富士吉田駅へ。富士急行線,すぐ出発する列車があるが,分解袋詰めが間に合わない。
その次はだいぶ間が空く...タイミングが良くない。これなら大月まで走っても変ら
ない。もう一走り,大月まで行ってしまうことにする。1時間弱。
大月からは中央線の列車で輪行し,新小平駅で降りて自宅まで自走で帰る。おつかれさ
までした。やれやれ。


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